「EASTEAST_TOKYO 2023」、新たに食、パフォーマンス、トークイベントなどのプロジェクト、プログラムが追加発表

「EASTEAST_TOKYO 2023」、新たに食、パフォーマンス、トークイベントなどのプロジェクト、プログラムが追加発表 渋谷 最新ニュース
昨年末の開催決定とともに発表された24のギャラリーなどの展示に加え、メイン会場である科学技術館とオフサイトプログラムとして渋谷、新宿で実施される、19のプロジェクト、プログラムが発表となりました。全プロジェクト、プログラムについての情報は以下をご確認ください。

 

【開催につきまして】
EASTEAST_は、2023年2月17日(金)から19日(日)(※VIPプレビューは2月16日(木)、2月17日(金)14:00まで)まで、千代田区北の丸公園内に位置する科学技術館にて新たなアートイベント「EASTEAST_TOKYO 2023」を開催いたします。

EASTEAST_は2020年に誕生したアートフェア「EAST EAST_Tokyo」を大幅リニューアルし、再始動します。第1回目となる「EASTEAST_TOKYO 2023」は、東京拠点を中心とした約25のギャラリーに焦点を当てます。会場は東京国立近代美術館からほど近い、北の丸公園内に位置する科学技術館。出展ギャラリーによるアート展示・販売、アートプロジェクト紹介のほか、映像、サウンド、ライブパフォーマンスの実施やディスカッション、ビューイングツアー、フード&ドリンクをラインナップします。また、オフサイトプログラムとして、渋谷の街頭での映像作品展示、クラブやライブハウスでの音楽プログラムなど、東京のカルチャーシーンやアーティストたちのコミュニティの価値観を体験できるプレゼンテーションを実施します。

EASTEAST_を運営するチームは、アーティストやギャラリストなどアート業界の関係者と、アートと接点を持つデザイン、音楽、出版、広告等の分野で活躍するクリエイターや実業家により構成される緩やかな集まりです。「アートイベントをつくる」という実践のもと、それぞれチームメンバーが当事者として直面する日本のアート、クリエイティブシーンにおける問題意識について、国を越えた独自のネットワークで共有し、対話を繰り返しながら、アーティスト、クリエイター、公的機関や企業との協働に取り組みます。この取り組みは、イベントの定期的な開催と共に継続的におこなわれ、チームメンバーは時代とともに変化していきます。

【プロジェクトについて】
EASTEAST_TOKYO 2023では東京拠点を中心としたギャラリーによる展示に加え、プロジェクトと題し、アートに携わる多種多様な団体による企画展示を行います。企業やインデペンデントメディアなど、ギャラリーの枠を超えた5つのプロジェクト、EASTEAST_がアーティストやコレクティブと共に企画する4つのプロジェクト、合計9つのプロジェクトがラインナップします。

①BEAMS CULTUART(ビームス カルチャート)
ビームスが展開するアート関連のレーベルや、カルチャー発信の取り組みなどを束ね、グローバルに推進する新プロジェクトです。ビームスがこれまでファッションのみならず、音楽、アート、インテリアなど多様な文化コンテンツを世の中に紹介してきた背景やリソースを活用し、カルチャー領域における新ジャンルの開拓や新規事業の開発を行います。EASTEAST_TOKYO 2023 では、BEAMS CULTUARTが今後着手するキュレーションやギャラリー運営など、事業展開の初のお披露目をします。次世代のアーティストやアートプレイヤーとの文化交流を促すEASTEAST_の理念に呼応し、ゲストキュレーター吉田山によるコンセプトメイクを元にカワイハルナ、三澤憲司、宮原嵩広3名のアーティストを迎えグループ展を開催します。BEAMS CULTUART、各出品作家、EASTEAST_それぞれが相互に関係作用することで相乗効果を生み出し、異なる側面の文脈をお見せする機会となります。

■参加アーティスト
カワイハルナ | 三澤憲司 | 宮原嵩広

■キュレーター
吉田山

②DYH / Destroy Your Habits
今回のテーマは“公開インタビュー”。DYHのメンバーたちがアーティストやキュレーター、コレクターやありとあらゆるクリエイターに質問を投げかけます。今の日本のアートコミュニティはどのように世界と繋がり、活動しているのでしょうか?カジュアルでちょっとふざけた、でもとっても大真面目な会話をお楽しみください。

③NANZUKA LUCKY DRAW
デザイン、イラスト、ストリートカルチャー、ファッション、ミュージックなど、アートの周辺分野における創造性をアカデミックに扱う実験的な企画ギャラリーとして活動。同時に、田名網敬一、空山基、山口はるみ、佐伯俊男といった、戦後の日本のアートシーンの外で評価されてきた才能を再発掘し、国際的な現代アートの舞台での紹介に努めている。
一方で、多くの国際的なギャラリーと協力し、佃弘樹、三嶋章義、大平龍一、谷口真人、モリマサト、ハロシといった国内の若手及び中堅作家の育成と紹介を行うと同時に、選り抜きの世界的アーティストと協力してグローバルなアートシーンの現在を体現しているNANZUKAによる、クジ屋が登場。赤字出血一挙大放出!NANZUKAは、クジ屋「NANZUKA LUCKY DRAW」を開店いたします。クジ引きはハズレ無し、NANZUKA所属アーティストの関連商品が当たります。1等では50万円相当の商品も!?

④tsukasa kudo / sorry, thank you.
kudos/soduk、それぞれのデザイナーであり、写真家としての顔を持つ工藤 司による展示”sorry, thank you.”を発表します。さまざまな媒体で写真を発表してきた工藤による3年ぶりになる個人名義での新しいプロジェクト。加えて近年、継続して撮影しているポートレート”STUDY OF BOYS”も展示予定。

④RELOVE
デザインプロダクトの、いわゆる二次流通における「適正」な価値基準をつくり、自分たちが愛するデザインを残し、つなげていくことを目的とした活動体です。リユース・リサイクル市場に置いて、経年の美しさより価格優先で取引きされる現行のデザインプロダクト、新しい場所が生まれる度に役割を終え、放出されてしまうだろう什器や家具。私たちの活動に賛同するデザイナーやブランドと共に、今まさに現代の問題と言えるモノ、そしてデザインの寿命に、もっと永い時間軸で向き合い、「ついた傷こそ個性になる」と言う価値基準で、未来にアンティークやヴィンテージのように愛でてもらえるように、改めて正しく流通させていきたいと考えています。EASTEAST_TOKYO 2023では、会場の家具のプランニングを担当いたします。一部の家具は販売もしておりますので、会場でお試し頂きながら、次の持ち主へとつないでいける機会となれば良いと思っております。

■コントリビューター
カリモク家具株式会社/Vitra/Artek/HAY

EASTEAST_がコラボレーターと共に企画する4つのプロジェクト

①EE_Activty: YEASTYEAST_by 6okken
アーティスト・ラン・レジデンス 6okken と EASTEAST_ によるアートプレイヤー同士の交流を応援し、共に未来をふくらませる参加型プロジェクト。
EASTEAST_TOKYO 2023 では、「アート、その周辺の向かう先」という問いを来場者の皆さまと共に考える機会を用意します。 発酵(fermentation)するように、遠く(far)を思考する(mentation)「Far-Mentation」の手段として3つの企画、相談にのる「パン工房far-mentaion」、行先を描く「トーク」、街に出るための「Tマップ印刷」を行います。
「パン工房 far-mentaion」では、来場者とゲスト案内人がパンをこねながら対話します。「お金の話」「労働環境」「アーティストとしての成功って?」など、個々のもつ問いを パンをこね、発酵し、焼きあげ、食べる という工程の中でふくらませます。
「トーク」では、その課題感をもとに、インドネシアのコレクティブ GUDSKUL(グットスクール)のメンバーをゲストに招き、行先を想像します。documenta 15 を経てなお続く彼らの取り組みから、若い世代の挑戦を後押しするようなエコシステムを作るヒントを見つけましょう。
参加者それぞれが思考を深め、最後は現在進行形の実践に繰り出しましょう。そのためのツールが「Tマップ」です。全国の実践拠点の地図をTシャツに刷り、なにかがはじまる気配を肌身に感じにいきましょう。会期後に街歩きイベントも企画します。

②EE_Exhibition: About Validity
ギャラリーや規定の枠を越えて企画される特別プログラム。今回は、アーティスト自身が主体となり運営されるギャラリーや展覧会、コレクティブ活動などに焦点をあてます。
本企画はアートイベントの枠組みに於いて既存価値(価格)という評価に対し、評価の遡行と再考を目的として改めて「妥当性」の設定を目論んだものである。つまり、集まりの強度に基づいた評価に対しての再考である。ここでいう集まりの強度にはもちろん、SNSなどに見受けられる数字が示唆する評価/信憑が該当するであろうし、現に大衆を取り込むことが可能ならば、(評価)強度が高いといえる。ただ、果たしてそうであろうか。知らぬ間に演繹的な罠に囚われてはいないだろうか?という疑問から端と発したものである。アメリカの哲学者・美学者のケンドール・ウォルトンは虚構(フィクション)を一種のごっこ遊びだと規定し、著書『フィクションとは何か』の文中においての彼は、「ある命題が虚構として成り立つという事実は、虚構的真理である。虚構世界は、虚構的真理の集合と結び付けられている。」(ケンドール・ウォルトン『フィクションとは何か』p70)という。一種のごっこ遊びとしての虚構(フィクション)とは正に、幼少期に大多数の人が経験したことのある事象であろう。故にそれが趣味の延長として認識されるよりも前に時間や場所的な制限を超えて通用する評価軸を再構築する必要があり、本プロジェクトがその一端を担えたらと思う。

■参加アーティスト
井田大介 | 大里 淳 | 小林優平 | 高見澤ゆう | 竹久直樹 | 村田冬実 | MES | MIRA新伝統 | ジェイミー

■キュレーター/コントリビューター
井田大介 | 大里淳 | 黒瀧紀代士(デカメロン) | 小林優平(4649)| 高見澤ゆう(4649)| 竹久直樹 | 村田冬実(mumei)| MES | MIRA新伝統 | ジェイミー

③EE_Kitchen
20代からオスロの三つ星店『Maaemo』でスーシェフと日本橋『caveman』のヘッドシェフを務めた黒田敦喜が西麻布に開いたレストランAC HOUSEと、14年程レッドブックでシェフと店長を務め、2020年3月より立ち上げて2021年8月に実店舗オープンインド料理とスパイスを使った料理を扱うレストランTYON、店内のアート作品を眺めながら、こだわりのドリンクや焼き菓子をカジュアルに楽しめる神宮前のカフェマグパイカフェが参加。

アーティストやキュレーター、コレクター、鑑賞者から学生まで、肩書きやバックグラウンド、活動するフィールドやコミュニティの垣根を超えて、誰もがフラットに集うことのできる場所。「食」を囲んだ空間を共有し、会話することから、固定概念にとらわれることのない自由な思考方法で対話する場をつくります。日常では出会うことのなかった意外な発見や新たな視点、インスピレーションになるような交流のきっかけになれば幸いです。

④EE_V/S/P Program: the PLAN
金秋雨(non-syntax)とJACKSON kakiのキュレーションによるビデオ、サウンド、パフォーマンスアートを発表するプロジェクト。これらのメディア表現は、物理的な時間軸に基づくメディア表現である「タイム・ベースド・メディア」として取り扱われる。EASTEAST_TOKYO 2023では、すべての展示・イベントにおいて、東京・日本のアートシーンのリアルな生態系(作品やコミュニティ)を国内外に発信することに重点を置いています。本プロジェクトでは、タイム・ベースド・メディアにフォーカスすることで、絵画や彫刻といった物理的な時間に基づかない表現とは異なる、芸術を取り扱うことを目的としています。特に映像は、テクノロジーの発展と密接に関係しており、インターネット環境の進化やSNSの普及のもと、デジタルデータで地理的な制約を受けずに流通することで、ますます身近に作品を体験できるようになりました。このような特徴から、活動拠点で出展作品を限定することは適切ではないと考え、 国境を越えた作品の展開を目的としています。東京、日本だけでなく、ソウル、上海、広州、香港、台北、シンガポール、バンコク、ニューデリー、アムステルダムをベースとしたさまざまな属性を持つ団体から作品を招致し、特定の地域に依存しない独自の生態系を覗き見ることのできるプロジェクトです。

■参加団体
BANGKOK CITYCITY GALLERY(バンコク) | 香港聯合電台 Hong Kong Community Radio(香港) | The One Minutes(アムステルダム) | totalab(上海) | 就在藝術空間 Project Fulfill Art Space(台北) | Supernormal.space(シンガポール) | WESS(ソウル) | EE_V/S/P Program(東京)

■参加アーティスト
Nawin Nuthong | Gavin Wong | Nerve | Au Sow Yee | Chang Yun Han | Lin Guan-Ming | Adar Ng | Joanne Lim | Morine Liang | Ong Kian Peng | Ryan Benjamin Lee | Syntfarm (Andreas Schlegel and Vladimir Todorovic) | Weixin Quek Chong | BOLOHO (Guangzhou) | Party Office (New Delhi) | Gary Zhexi Zhang | Julian Junyuan Feng | Lee Kai Chung | Rui Hu | Yining Fei | Iida Choi | Jieun Uhm | Muyeong Kim | Soeui Lee | 青柳菜摘 | 林勇気 | 石原海 | 近藤さくら | Kim Laughton |Lu Yang | Sijia Luo | 斎藤英理 | YUKA SATO | 山形一生 | JACKSON kaki | tamanaramen | 米澤柊 × KAIRUI | 花形槙  | 小寺創太 | Nizika Tamura

■キュレーター
JACKSON kaki | 金秋雨(non-syntax)

【プログラムについて】
メイン会場では、ギャラリー展示、プロジェクトのほかに、トーク/ラウンドテーブル、ビューイングツアー、パフォーマンス等のプログラムを予定。また、オフサイトプログラムとして街頭ビジョンなど渋谷の街中での展示や、会期中毎夜、渋谷、新宿のベニューで開催される音楽プログラムなどが開催。

オンサイトプログラム
(科学技術館)

・トークプログラム
6つのトーク/ラウンドテーブルを通じて、アートへの様々なまなざしを交換し、アートの在り方、アートへの関わり方などについて模索します。参加ギャラリーのディレクターによるトーク、美術館学芸員や批評家をゲストに招いたトーク、音楽や編集など、アートに限らない分野の表現者やEASTEAST_チームメンバーによるトークなどを予定しております。詳細は随時ウェブサイトにて公開予定。

・ビューイングツアー
EASTEAST_のディレクター達が会場のビューイングツアーを開催致します。毎回各10〜15箇所程度のギャラリーを訪れ作品やギャラリーの紹介をする他、プロジェクトやプログラムのご案内をいたします。詳細は随時ウェブサイトにて公開予定。

・パフォーマンス
身体を使ったパフォーマンス、音を用いたパフォーマンスなど、延べ10のパフォーマンスを行います。
EE_V/S/P Programの展示ルームで行われるものや、各ギャラリーブース、会場全体をアクティングエリアとするものまで様々。詳細は随時ウェブサイトにて公開予定。

■参加アーティスト
ソー・ソウエン(gallery soap) | MES | MIRA新伝統 | JACKSON kaki | tamanaramen |米澤柊 × KAIRUI | 花形槙 | 小寺創太 | Nizika Tamura |

オフサイトプログラム
(渋谷駅前ビジョン/渋谷 PARCO ART WALL/Secret Venue in Shinjuku/Tokyo Burnside/ENTER Shibuya/代官山SALOON/MITSUKI ほか)

「VISION EXHIBITION in Shibuya」※2023年2月13日(月)〜2月19日(日)
渋谷駅前の街頭ビジョンを8面ジャックし、映像作品の展示を行うプログラムです。ここで紹介される作品はEE_V/S/P Program: the PLANの作品群から抜粋されたものであり、15秒の映像が毎時4回放送されます。

■上映作家
Sijia Luo | Sakura Kondo | Yuki Hayashi | Rui Hu | Issei Yamagata | Natsumi Aoyagi |
The One Minutes / BOLOHO | The One Minutes / Party Office | Nawin Nuthong | Kim Laughton |
Joanne Lim | Muyeong Kim | Hong Kong Community Radio | Umi Ishihara

「SCAN THE WORLD at 渋谷PARCO ART WALL」※2023年2月7日(火)〜2月16日(木)
SCAN THE WORLD(STW)は、石毛健太とBIENの2名のアーティストが中心に行っている、ハンディスキャナで街をスキャニングするプロジェクト。今回はEASTEAST_TOKYO 2023のオフサイトエキシビションとして、石毛健太とBIENとともに参加者を募り、STWのルールに沿って渋谷の街を回遊しスキャンします。渋谷PARCOのアートウォールには、既にプロジェクトのルールと過去に採集されたイメージが展示されており、今後その上からワークショップにより採集された渋谷のイメージが貼り出されていく予定。(同プロジェクトは金沢21世紀美術館・長期インスタレーションルームにて2023年3月19日(日)まで開催されている。)

HP
www.scan-the-world.net
Instagram
www.instagram.com/scantheworld_official/
金沢21世紀美術館
www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1808

「EE_V/S/P Program with NOWNESS ASIA」※近日公開予定
アートからライフスタイル、カルチャー、トラベル、著名なクリエイターによる写真やショートフィルムなどを発信している動画ウェブメディア「NOWNESS」のアジア支部であるNOWNESS ASIAとの協働プログラムです。「NOWNESS ASIA EXPERIMENT」というコーナーでEASTEAST_のビデオアートプロジェクトが紹介する作品が上映される。また会場では、2月16日(木)のプレビュー限定でNOWNESS ASIAがセレクトした作品も上映予定。

引用元
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